後期研修プログラム
後期研修以降、形成外科専門医取得まで
形成外科専門医試験を受験するためには,2年間の初期研修終了後,4年間形成外科学会の認める教育関連施設で研修を行い,幅広い分野の症例を経験する必要があります.
通常当医局では,初期研修終了後の1〜2年目は大学以外の教育関連施設で形成外科の基本手技を習得し,3年目以降に大学病院でより専門性の高い手術に携わる事になります.4年間で形成外科専門医試験受験資格を得ることができます.
大学病院におけるスペシャリスト育成について
岡山大学病院の特徴の一つは,再建手術,リンパ管静脈吻合などのマイクロサージャリーを用いた手術を数多く行っていることです.マイクロサージャリーのトレーニングプログラム(MTP)を修了すれば,遊離皮弁の挙上から血管吻合までを任されるようになります.当院では, 専門医取得前の比較的早い段階からマイクロサージャリーの経験を積む事が可能です.
大学病院のスタッフは頭頸部再建,性同一性障害,リンパ浮腫,乳房再建などのグループに分かれており,それぞれの分野において専門的な手術手技や知識,他科との連携,術前術後のマネージメントを勉強することができます.専門医取得までは可能なかぎりすべてのグループを巡り,幅広く経験を積む事を推奨しています.専門医取得後は,それぞれの希望するグループにおいて,更なるスキルアップを目指します.
博士号取得を目指して
希望者は大学院(岡山大学医歯薬学総合研究科)へ進学することができます.
当科は‘機能再生・再建学講座’であり,形成外科領域の基礎研究および臨床研究を行っております(Researchページ参照).また他講座において学位を取得する事も可能です.
大学院における研究は,新たなEBMに基づく治療法の確立や医学の発展の為に重要な事は言うまでもありません.研究者自身にとっても,日常臨床を新たな観点で見つめ直すこと,より深く探求する方法論を身につける事は非常に有益です.

"当医局の研修の特徴としては, マイクロサージャリーの技術を用いた再建が多く, MTPというトレーニングプログラムをクリアした医師であれば, 卒後年数を問わず上級医の指導の元行うことが出来るため, 非常に豊富な症例と経験を積むことが可能です.
医局の雰囲気は, 私を含め岡山大学以外の出身の先生が半分以上を占めており, 他大学から入局を希望される方でも非常に入局しやすいアットホームな環境になっていると思います."
2014年 後期研修を行った医師から